Kakunin Test — v2.0

確認テスト [ 全六集七十五問 ]

定義を知っていることと、使えることのあいだには距離がある。ここで測るのはその距離 ── 共起・格・評価極性・含意という、辞書に載らない四つの層である。 一問が三から五の採点点を持ち、七十五問で二百余の知識点を横断する。 選択肢は作らない。解答を開き、自分の答案に含まれていた要素に丸を付けて自己採点する。

75
276配点
6
L2–L5難度

第一集

基本概念

第1部 1-1 ── 全14問・配点50

取得 0 / 50

Q01 L3 運用 誤用診断 1-1 ☑1・☑7 P4含意 / P8同音
次の一文には、語の含意にかかわる誤りが二つある。すべて指摘し、訂正し、それぞれ理由を述べよ。
「この制度は、ほとんどの先進国で普遍的に見られるものであり、その成立は歴史の必然というより、むしろ当然の帰結であった。」
Q02 L3 運用 弁別群 1-1 ☑22・☑23・☑24 P8同音類語
「概念」「観念」「理念」を、①客観性の有無 ②内/外 ③規範性 の三軸で弁別せよ。そのうえで「自由の概念」「自由の観念」「自由の理念」がそれぞれ何を指すかを一文ずつで述べよ。
Q03 L3 運用 弁別群 1-1 ☑13 P8同音 / P4含意
「非合理」と「不合理」を、〈理の枠〉との位置関係で説明せよ。そのうえで次の二文の「非/不」は交換できるか、判定して理由を述べよ。
a「この乗継ぎダイヤは不合理だ」 b「宗教体験は非合理の領域に属する」
Q04 L3 運用 中日対照 1-1 ☑28 ⚠ P9 L1干渉
「敷衍」について。①日本語での読みと意味を述べよ。②中国語の 敷衍(いい加減に済ませる, fūyǎn)との関係を一語で規定せよ。③「先の定義を敷衍すれば」を中国語で言うなら、「敷衍」の代わりにどの語を選ぶべきか。逆に、中国語の 敷衍了事(おざなりに済ませる, fūyǎn liǎoshì)を日本語でどう言うか。
Q05 L2 弁別 中日対照 1-1 ☑9 ⚠ P8同音 / P9 L1干渉
同音の「たいしょう」三語——対象・対称・対照——に線を引け。①それぞれの核を一語で述べ、②「研究__」「左右__」「比較__」に正しく配せ。③中国語の 对象(恋人・相手, duìxiàng)が日本語話者向けの作文で引き起こす事故を一つ挙げよ。
Q06 L3 運用 弁別群 1-1 ☑10・☑11 P1共起
「権威」と「権力」。①承認と強制という観点で二語を定義し分けよ。②「彼はこの分野の権力だ」はなぜ不可か。③「近代国家では、憲法という__が__の正統性を裏づける」の空欄を埋めよ。
Q07 L3 運用 運用判定 1-1 ☑21 ⚠ P7多義 / P9 L1干渉
次の文は、評論語としての「疎外」の用例として適切か。判定し、評論義の構造を一文で述べよ。
「SNSに疲れた彼は、友人たちから疎外されていると感じた。」
あわせて、哲学用語の「疎外」に対応する中国語を挙げよ。
Q08 L2 弁別 産出 1-1 ☑14・☑15・☑35・☑39 産出方向
意味から語へ。次の内容を、この章の一語(漢語)で言え。
① 証明も説明もされないまま、問われずに通っている当たり前
② 事実の真偽ではなく、意味・価値・存在そのものに向けられる疑い
③ 明確な根拠がなく、自分勝手であること(「言語の__性」)
④ 無いのではなく、まだ表に現れていないこと
Q09 L2 弁別 弁別群 1-1 ☑36・☑37 P8同音
同音の「じりつ」——自律と自立——に線を引け。①それぞれの核を述べ、②「経済的にじりつする」「カントの言うじりつ」はどちらの字か。③他律の定義を添えよ。
Q10 L3 運用 運用判定 1-1 ☑16・☑17 P3極性
判定せよ。
a「毎朝のランニングが自己目的化し、走ること自体が喜びになった。」
b「手段が目的にすり替わる現象は、常に倒錯と呼ぶべきである。」
aは適切か。bの主張は正しいか。二語の極性の差を軸に答えよ。
Q11 L4 横断 弁別群 1-1 ☑26・☑31/1-7 ☑150 P4含意
「価値の相対化」と「価値の多元化」は同じことを言っているのか。相対・多元それぞれの核から二つの言明の違いを説明し、さらに「多元」と「多様」の線(1-7「多様性」参照)を引け。
Q12 L3 運用 推敲 1-1 ☑1・☑25 P2格
次の話し言葉を、評論文の一文に推敲せよ。
「絶対に間違いのない、いつでもどこでも誰にでも当てはまるような法則」
条件:核心を漢語一語で圧縮し、口語の「絶対に」を評論の格に合う語に処理すること。
Q13 L3 運用 運用判定 1-1 ☑38・☑39 P10範囲
判定せよ。
「彼には音楽の才能がまったく無いが、潜在的には大器かもしれない。」
この文が破綻している理由を、潜在の適用範囲から述べよ。あわせて「顕在」が単独ではまれで、どの形で現れるかを述べよ。
Q14 L2 弁別 弁別群 1-1 ☑18・☑32・☑33 外来語三すくみ
パラドックス・アイロニー・ディレンマ。①各語の核を一文で述べ、②次を割り当てよ。
a「急がば回れ」 b(失敗した部下に)「実に見事な仕事ぶりだね」 c「甘い物は食べたいが、痩せたい」

第二集

科学と言語

第1部 1-2・1-3 ── 全10問・配点34

取得 0 / 34

Q15 L3 運用 弁別群 1-2 ☑53・☑54 論理
帰納と演繹。①それぞれを定義し、②「観察したスワンがすべて白かった。ゆえにすべてのスワンは白い」はどちらで、どこが脆いか。③演繹の強み(前提と結論の関係)を述べよ。
Q16 L2 弁別 産出 1-2 ☑45・☑46・☑52 産出方向
科学の手続きを語で埋めよ。
「現象を説明するため、仮に立てられた説を_A_と呼ぶ。実験・観察によってその真偽を確かめる手続きが_B_。経験的事実にもとづいて証明することを_C_と言い、論理だけで導く_D_とは区別される。Aが確かめ終えられると、_E_・理論と呼び名が変わる。」
Q17 L3 運用 運用判定 1-2 ☑51 ⚠ P4含意
判定せよ。
「新政策の導入後に犯罪率が下がった。ゆえに両者の因果関係は明らかだ。」
「因果」の定義に照らして、この推論の欠陥を指摘せよ。
Q18 L3 運用 弁別群 1-2 ☑42・☑43・☑44 P10範囲
機械論・要素論・複雑系。①各立場の核を述べよ。②「人体はきわめて複雑だから複雑系だ」はなぜ不可か。③要素論の中身は〈分解すること〉ではない。では何か。
Q19 L3 運用 運用判定 1-2 ☑47・☑49 P4含意
判定せよ。
a「彼は科学を深く尊重している。つまり科学主義者だ。」
b「科学の中立性とは、科学者が政治的に中立であるべきだという規範である。」
Q20 L3 運用 弁別群 1-3 ☑57・☑61・☑64・☑66 外来語
メタファー・アナロジー・象徴・アレゴリー。①メタファーと直喩(シミリ)の線は何で引かれるか。②アナロジーに要求される「単なる類似」以上のものは何か。③象徴とアレゴリーは〈対応の決まり方〉でどう分かれるか。
Q21 L4 横断 運用判定 1-3 ☑67/1-1 ☑35 P4含意
判定し、二語を接続せよ。
「虹が七色に見えるのは、光のスペクトルに七つの切れ目が実在するからである。」
①「分節」の定義からこの文の誤りを述べよ。②この誤りの根にある性質を、1-1の一語(「言語の__性」)で言え。
Q22 L3 運用 運用判定 1-3 ☑62 ⚠・☑63・☑60 P10範囲
判定せよ。
a「私が自分用に決めた略記法も、一つのコードである。」
b「言葉でないものは記号ではない。」
それぞれ可否を述べ、あわせてコンテクストが「前後の文」に尽きない理由を述べよ。
Q23 L3 運用 弁別群 1-3 ☑70・☑71・☑72 P4含意
一義・両義・多義。①「この語には意味が二つある。ゆえに両義的だ」はなぜ短絡か。②多義が両義と分かれる点は。③「一義的に重要な課題」の「一義」はどの用法か。
Q24 L3 運用 中日対照 1-3 ☑65 ⚠ P9 L1干渉
「表象」について。①日本語(哲学・評論)での意味を述べよ。②中国語の 表象(表面に現れたすがた, biǎoxiàng)は〈本质(本質, běnzhì)〉と対で使われる。日中で語の立ち位置がどう食い違うかを述べよ。

第三集

文化と哲学

第1部 1-4・1-5 ── 全12問・配点37

取得 0 / 37

Q25 L3 運用 中日対照 1-4 ☑79 ⚠ P9 L1干渉
「世間」について。①「社会」と「世間」を、規則の及ぶ範囲という観点で弁別せよ。②中国語の 世间(この世・世の中, shìjiān)と日本語の「世間」のずれを述べよ。③「世間体」「世間が許さない」が「社会体」「社会が許さない」と言えない理由を説明せよ。
Q26 L3 運用 弁別群 1-4 ☑73・☑74 P4含意
「文化」と「文明」。①評論文における対比の軸(普遍/固有、物質/精神)を述べよ。②「文明の衝突」と「文化の衝突」で、含意はどう変わるか。③「文化的な生活」という日常語の「文化」が、評論の「文化」とずれる点を指摘せよ。
Q27 L5 メタ メタ 1-4 ☑75・☑76 自己言及
文化相対主義について。①自文化中心主義との関係を一文で述べよ。②文化相対主義が抱える自己言及の難点を一般化して述べよ。③この難点は「どんな文化も外から裁けない」という規範にどう跳ね返るか。
Q28 L3 運用 弁別群 1-5 ☑89・☑90・☑106・☑107 P8類語
主観/客観と主体/客体は、しばしば混用される。①主観と主体の線を〈働きの種類〉で引け。②客観の二つの用法を述べよ。③「働きかけられる側」「誰にとっても同じであること」はそれぞれどの語か。
Q29 L3 運用 運用判定 1-5 ☑93 ⚠・☑94 P4含意
判定せよ。
「網膜に光が届いたその瞬間、彼はそれを一個の林檎として認識した。」
知覚と認識の線を引いたうえで、この文の何が乱暴かを述べよ。
Q30 L3 運用 運用判定 1-5 ☑95・☑96・☑110 P10範囲
①「現象」という語が暗黙に前提している構図を述べよ。②本質の定義に含まれる〈限界〉とは何か。③「数学はきわめて抽象的だ。ゆえに形而上学である」の飛躍を指摘せよ。
Q31 L3 運用 運用判定 1-5 ☑111・☑112 P10範囲
判定せよ。
「渡り鳥の帰巣本能は、経験に先立つのだから、ア・プリオリな知識である。」
ア・プリオリの定義のどこを取り違えているか。ア・ポステリオリの定義も添えよ。
Q32 L3 運用 中日対照 1-5 ☑105 ⚠ P9 L1干渉 / P7多義
「コンプレックス」について。①心理学の原義を述べよ。②日本語の日常用法は原義をどう狭めているか。③中国語では対応概念を 情结(心的複合体・こだわり, qíngjié)と言う(例:恋母情结)。日中それぞれの「狭め方」を対比せよ。
Q33 L2 弁別 産出 1-5 ☑98・☑99・☑115 産出方向
意味から語へ。
① 時間を貫く連続性と、他者からの承認とに支えられた「自分が自分であり続けている」という感覚
② 人間一般ではなく、いま現に生きている一回きりの〈この私〉のあり方
③ 他者と区別された自分を、自分として意識する働き
Q34 L3 運用 運用判定 1-5 ☑113・☑118 P4含意
判定せよ。
a「双方の主張の中間を取る。これが弁証法的解決である。」
b「彼は母を、日によって愛したり憎んだりした。典型的なアンビヴァレンスである。」
Q35 L3 運用 運用判定 1-5 ☑101・☑104 P10範囲
判定せよ。
a「あの事故そのものが、彼のトラウマだ。」
b「カラオケで騒いだらすっきりした。カタルシスだ。」
それぞれ、定義のどの要件に照らして厳密さを欠くか。
Q36 L3 運用 推敲 1-5 ☑14・☑88 P2格
次の話し言葉を、評論の一文に推敲せよ。核心は四字の句に畳めるはずである。
「みんなが当たり前だと思っていて、誰も疑おうとしない前提を、あえて疑ってみるのが哲学だ。」

第四集

近代と現代

第1部 1-6・1-7 ── 全12問・配点41

取得 0 / 41

Q37 L3 運用 運用判定 1-6 ☑119 ⚠・☑120 P10範囲
判定せよ。
a「その国は最新技術を大量に導入した。すなわち近代化を遂げた。」
b「世俗化とは、人々が信仰を捨てることである。」
Q38 L3 運用 産出 1-6 ☑122・☑123・☑124 産出方向
意味から語へ。そのうえで三語の関係を一文で述べよ。
① 血縁・地縁など、選んで入るのではない結びつきを含む、生活と価値を共有する人の集まり
② 共同体から切り離され、それ自体で完結した単位としての人間——近代がつくり出した人間像
③ 自立した個人が、身分ではなく契約によって、自由と平等を前提に結ぶ社会
Q39 L4 横断 運用判定 1-6 ☑125 ⚠・☑126 P4含意
判定せよ。
「日本はほぼ単一民族の国であるから、国民国家の理念が最も自然に実現した例と言える。」
国民国家の定義に含まれる〈建前〉という規定と、ナショナリズム/愛国心の線を用いて、この文の誤りの構造を述べよ。
Q40 L3 運用 運用判定 1-6 ☑128・☑129・☑130 P4含意
判定せよ。
a「彼は自分の利益ばかり考える功利主義者だ。」
b「市場で物が売買される社会は、すべて資本主義社会である。」
c「社会主義とは、国家が経済を統制する体制のことである。」
Q41 L4 横断 横断構造 1-1 ☑21/1-6 ☑133/1-7 ☑145 構造抽出
疎外・フェティシズム・システムの三語に共通する構造を一文で述べよ。そのうえで、三語がその共通構造をそれぞれ〈どの領域〉で語っているかを言い分けよ。
Q42 L3 運用 弁別群 1-6 ☑138・☑139/1-4 ☑82 P4含意
①全体主義の核は「強権的な支配」ではない。では何か。②アナキズムは「無秩序の礼賛」ではない。では何か。③ドグマが単なる「強い信念」と分かれる点は何か。
Q43 L4 横断 横断構造 1-7 ☑141・☑142・☑143 定義の型
大衆社会・消費社会・情報(化)社会。三語のカードはいずれも〈量的な理解の否定〉から定義を始めている。①各語について「否定されている量的理解」と「本当の核」を対にして述べよ。②三語に共通する定義の型を一般化せよ。
Q44 L3 運用 中日対照 1-7 ☑147 P9 L1干渉
「リスク」と「危険」。①二語の線を〈計算〉という観点で引け。②「落雷のリスク」と「落雷の危険」はどう使い分けるか。③中国語の 风险(リスク, fēngxiǎn)/危险(危険, wēixiǎn)の対は、日本語の対とほぼ平行する。それでも中国語話者が「危険」を過剰に使いがちになる理由を、日常語の使用頻度から推定せよ。
Q45 L3 運用 運用判定 1-7 ☑154・☑155・☑157 P4含意
判定せよ。
a「女性は人口の約半数を占める。ゆえにマイノリティーではあり得ない。」
b「ジェンダーとは、男女の身体的な差異のことである。」
Q46 L4 横断 中日対照 1-7 ☑160 ⚠ P9訳語不在
「自己責任」について。①字義どおりの意味と、評論で問題化される〈転じた〉用法とを分けて述べよ。②この語の批判的用法は中国語に定訳がない。自己负责(自分で責任を負う, zìjǐ fùzé)と訳した場合に何が失われるかを述べよ。
Q47 L4 横断 運用判定 1-7 ☑145・☑146・☑144 P4含意
①「装置」が「機械」と分かれる点を述べよ。②監視社会のカードは〈誰かが見ているという想定だけで人が自分を律する〉ことを含みに挙げる。この事態を、自律/他律(1-1 ☑36・☑37)の対で分析すると、どちらとも言い切れない捩れが現れる。その捩れを説明せよ。
Q48 L3 運用 弁別群 1-7 ☑148・☑152・☑153 P4含意
①グローバル化が「単なる国際化」と前提を異にする点を述べよ。②アカデミズムは「学問」の同義語ではない。何を指すか。③ジャーナリズムの定義に含まれる、「情報を流すこと」以上の役割は何か。

第五集

横断・産出・推敲

第1部 × 第2部 ── 全12問・配点48

取得 0 / 48

Q49 L4 横断 横断構造 2-1 主題/1-3 ☑69 P6方向
2-1「自己/他者」の要諦は、格助詞一つの差に畳まれている。
「他者の同化」と「他者への同化」
①二つの句で、同化の主体と客体がどう入れ替わるかを述べよ。②それぞれが自己に何をもたらすか(他者性の消去/自己の消去)を対で述べよ。
Q50 L4 横断 横断構造 2-2 主題/1-5 ☑106・☑107 構造抽出
2-2「身体論」の主題文は、身体を〈所有の媒体でありながら、自由にならないもの〉と規定する。①「身体を持つ」と「身体である」という二つの言い方が、それぞれ身体をどの座(主体/客体)に置くかを述べよ。②「自由にならない」という事実が、なぜ心身二元論(1-5 ☑91)への反証として働くのかを説明せよ。
Q51 L4 横断 横断構造 2-3 主題/1-2 ☑41 構造抽出
2-3「メディア・芸術論」の主題は〈掛け替えのなさを、どこで担保するか〉。1-2 テクノロジーのカードは、技術の線引きを〈複製できるかどうか〉に置いていた。①複製技術が芸術作品から奪うものを、「一回性」「いま・ここ」という観点で述べよ。②それでも複製時代の芸術が「掛け替えのなさ」を確保しうるとすれば、その置き場所はどこへ移るか。考えを一つ示せ(これは開かれた問いであり、論の筋が通っていれば可とする)。
Q52 L4 横断 横断構造 2-4 主題/1-6 ☑127・☑128 構造抽出
2-4「政治論」の主題は〈二つの原理が、たえず引き合っている〉であり、章の問いは〈弱肉強食の論理で、連帯できるか〉。①引き合う二原理を自由と平等として、それぞれを徹底したときに他方に何が起きるかを述べよ。②この緊張を、民主主義と資本主義の組み合わせとして言い直せ。
Q53 L4 横断 横断構造 2-5 主題/1-1 ☑29/1-6 ☑133/1-7 ☑150 構造抽出
2-5「経済論」の問いは〈尺度が一つになると、何が起きるか〉。貨幣を〈あらゆる価値を測る唯一の尺度〉として、次の三語を動員してこの問いに答えよ:一元(化)・フェティシズム・多様性。
Q54 L2 弁別 産出 全章横断 P2格
口語から評論語へ。次の各表現を、評論文の格に合う語へ置き換えよ。
① 絶対にうまくいく方法 ② いろいろな解釈ができる ③ だから、この説は正しい ④ みんなが〜と思っている ⑤ 〜だと思う(論の結び)
Q55 L2 弁別 産出 全章横断 産出方向
意味から語へ。全章から。
① ある時代の科学者たちが共有する、ものの見方の枠組み
② 対立を捨てず、両者を汲み上げてより高い段階へ進むこと
③ 社会的・文化的につくられた性差
④ 経験に依存せず、それに先立って成り立つこと
⑤ 連続した世界に言語が切れ目を入れ、区別を成り立たせること
Q56 L3 運用 中日対照 ⚠語 総覧 P9 L1干渉
日中対照の総括表を、自力で完成させよ。四語それぞれについて〈日本語の意味/中国語の同形語の意味/ずれの型〉を埋めること。
対象語:敷衍・対象・普遍・世間
Q57 L3 運用 推敲 1-6 ☑120 P2格
次の説明文を、評論の一文に推敲せよ。定義の精度を落とさないこと。
「近代になって、宗教の力がだんだん弱くなって、社会がお金とか効率とかで動くようになったことを世俗化と言う。」
Q58 L5 メタ メタ 1-7 ☑150/1-4 ☑76 自己言及
「多様性を尊重すべきだ」という主張について。①この主張が Q27 の文化相対主義と同じ自己言及の難点を抱えることを示せ。②多様性の定義(数の多さではなく、違いが保たれていること)を使うと、この難点に対してどのような応答の道が開けるか、考えを述べよ(開かれた問い)。
Q59 L4 横断 横断構造 1-7 ☑151/1-3 ☑63・☑67 構造抽出
構造主義の定義は〈個々の要素ではなく、要素の関係の型によって現象を説明する立場〉である。1-3の コード・分節 が、この立場の言語版の道具立てになっていることを示せ。すなわち:①「関係の型」に当たるものは言語では何か。②「個々の要素から説明しない」とは、言語の場合、何を退けることか。
Q60 L5 メタ メタ 全体 総括
総括。本テストが繰り返し扱ってきた〈文法的に正しいのに不適切〉という誤りは、少なくとも四つの層で起きる:共起・格(レジスター)・評価極性・含意。①各層を一文で定義せよ。②本テストで扱った実例を各層に一つずつ配せよ。③この四層が辞書では学べない理由を一般化して述べよ。

第六集

小説語彙

第3部 3-1〜3-4(☑161–210) ── 全15問・配点66

取得 0 / 66

Q61 L3 運用 弁別群 3-1 ☑162・☑167・☑175・☑187 P2類義 / P4含意
「疑い」の系列四語――いぶかしい/うさんくさい/腑に落ちない/怪訝――を、次の二軸で仕分けよ。
軸①:疑いの根拠はあるか(理解の手続きを踏んだ上での疑いか、直感か)。
軸②:疑いはどこに現れるか(内面の状態か、表情か)。
そのうえで、「×領収書の偽造が確認されたのでうさんくさい」がなぜ誤りかを説明せよ。
Q62 L3 運用 誤用診断 3-1 ☑178・☑202・☑196 P4含意 / P7語義誤解
次の文には、現代日本語で誤用率がきわめて高い語の誤りが三つある。すべて指摘・訂正し、なぜその誤解が生まれるのかまで述べよ。
「彼は気が置けない人物だから契約書は隅々まで確認すべきだし、匿名で批判するような姑息な人間だ。仕事もなおざりな謝罪メール一本で済ませようとする。」
Q63 L4 横断 横断構造 3-1 ☑161・☑184・☑174・☑200 P5視点 / P3極性
「×私はしおらしい性格です」「×創業社長が健気に働いて会社を大きくした」「×受賞の挨拶で恩師は彼を才走った若者だと讃えた」――三つの×例に共通する原理を一つ抽出せよ。そのうえで、鷹揚がこの制約を受けるかどうかを判定せよ。
Q64 L3 運用 弁別群 3-1 ☑180・☑208・☑172 P7多義 / P9呼応
はばかる/果たして/間が悪いは、いずれも一語の中に二つの意味を持つ。それぞれ二義を挙げ、文中でどちらの意味かを何で見分けるか(判定の手がかり)を specify せよ。例:「憎まれっ子世にはばかる」はどちらの義か。
Q65 L3 運用 弁別群 3-1 ☑200・☑206・☑188・☑195 P3極性
鷹揚/横柄/居丈高/無造作はいずれも「こまかく構わない・上からの態度」の近傍にあるが、極性が異なる。四語を〈肯定/否定/両用〉に仕分け、両用の語については極性が反転する条件を specify せよ。
Q66 L3 運用 誤用診断 3-1 ☑181・☑173・☑179 P7語義誤解 / P10形の混同
次の文の誤りをすべて指摘・訂正せよ(三箇所)。
「時代の風潮に棹さしてただ一人異を唱えた彼の勇気は、高をくくるほど見事だった。停滞していた議論に水を差したその一言で、場は一気に動き出した。」
Q67 L4 横断 中日対照 3-1 ☑205・☑192・☑197・☑185 × 1-1 ☑(敷衍) P1同形語 / P3極性
次の四組について、日中のずれを Q56 で総括した四類型(反転/追加/水準差/不在)のどれに当たるか判定し、根拠を述べよ。
① 生返事 ⇄ 敷衍的回答(第1部「敷衍」との関係も含めて)
② 髣髴 ⇄ 仿佛
③ 艱難 ⇄ 艰难
④ 刹那 ⇄ 刹那
Q68 L2 弁別 産出 3-1 ☑170・☑177・☑201・☑210・☑209 P2類義
定義から語を産出せよ(五連発)。
① 思いを晴らす方法がなく切ない。悲しみに〈どうにもできない行き詰まり〉が加わる。
② 避けることも退くこともできない。深刻度が高い。
③ 細かいところまで明らかである。ほぼ「〜にする/〜でない」の形で使う。
④ かろうじて、ぎりぎりのところでやっと達成する。
⑤ 必ずしも。下に打ち消しを伴い、一概には言えないことを表す。
Q69 L3 運用 横断構造 3-1 ☑190・☑178・☑175・☑176・☑171 P10形の固定
屈託/気が置けない/腑に落ちない/身も蓋もない/おぼつかないには、形の上での共通点がある。それを指摘し、各語でその形がどこまで固定しているか(肯定形が生きているか)を判定せよ。「×休暇中は仕事を忘れて屈託した」はなぜ誤りか。
Q70 L4 横断 横断構造 3-1 ☑161・☑164・☑169・☑183 P4含意 / P5視点
しおらしい(急に〜なる)/しかつめらしい/さしでがましい/聞こえよがしの四語は、いずれも〈見かけと実質の二重構造〉を語の中に持つ。各語について、何と何の落差・ねじれを見ているのかを specify し、この構造が生む共通の文体的効果を一つ述べよ。
Q71 L4 横断 推敲 3-1 ☑198・☑187・☑193・☑170 P2類義 / 語域
次の口語文を、第3部の語彙を使って小説の地の文として書き直せ(三文以内)。
「彼女は書類をちょっとだけ見て、変な顔をした。彼は色々説明したけど、彼女が全然納得してくれないので、すごく困って、最後はなんか悲しい気持ちになった。」
Q72 L3 運用 誤用診断 3-1 ☑189・☑186・☑203・☑199 P3極性 / P4含意(前提)
次の文の誤りを三つ指摘・訂正し、それぞれが〈極性違反〉か〈前提違反〉かを分類せよ。
「この物理現象は既存の理論では理不尽である。予測と観測が裏腹である以上、実験室には新理論誕生の息吹ならぬ停滞の空気が満ちて、教授の諧謔だけが新入りをいたぶって飛び交った。」
Q73 L5 メタ メタ 3-1 Macro × 第1部全体
3-1 の冒頭は五十語を「評論語は概念を、小説語は心の動きを名づける」と対比し、小説重要語を〈感情形容詞・慣用句・心情漢語・副詞〉の四層に分ける。この対比を、第1部で学んだ評論語の性質(定義可能性・中立性・体系性)と突き合わせ、小説語の習得が評論語の習得と方法的にどう異ならざるを得ないかを三点で論ぜよ。
Q74 L4 横断 横断構造 3-1 ☑161(枕草子・蕪村・堀辰雄) × 2-2 身体論 P5視点
3-1 は「しおらしい」に枕草子(髪をかき上げもせず物を見る童)・蕪村(散った牡丹の二三片)・堀辰雄(苔むした石仏)の三例を並べ、「この語は見られている側ではなく見ている側に属している」と述べる。この分析を 2-2 身体論の主題(身体=所有の媒体でありながら自由にならないもの)と接続し、〈しおらしさが本人の意志で作れない〉のはなぜかを論ぜよ。
Q75 L5 メタ メタ 3-1 全体 × Q60四層 P5視点
Q60 では辞書に見えない四層――共起・格・評価極性・含意――を総括した。第3部五十語を学んだいま、小説語彙において特に支配的な第五の層を自分の言葉で定式化し、名を与えよ。その層が四層のいずれとも独立であることを、本集の実例を一つずつ使って示せ。