Note 10 — 第だい1篇へん

The Odyssey ── 序じょ [ 作品さくひんと構造こうぞう ]

この映画えいがは怪物かいぶつを順番じゅんばんに攻略こうりゃくする帰郷ききょう譚たんではなく、Ithacaの現在げんざい・Ogygiaの現在げんざい・Odysseusの記憶きおく・Telemachusの旅たびの四よん本ほんが交差こうさし、最後さいごにIthacaへ収束しゅうそくする編集へんしゅうの映画えいがである。

全ぜん 6 節せつ図版ずはん 6出典しゅってん 0初出しょしゅつ 2026-09-28更新こうしん 2026-09-28

作品さくひんと資料しりょう

対象たいしょう: Odyssey (2026) – Transcript.txt L1–52
注ちゅう: ここは台だい本ほん本文ほんぶんそのものではなく、配布はいふファイルに付ふされた作品さくひん情報じょうほう・キャスト・プロット概要がいよう・アーカイブ注記ちゅうきである。内容ないようを読よみ飛とばさないため、独立どくりつして翻訳ほんやくする。


資料しりょう上じょうの重要じゅうような区別くべつ

  • L1–52 は台詞せりふ本文ほんぶんではなく、この書かき起おこしファイルに付属ふぞくする作品さくひん情報じょうほう・キャスト・プロット概要がいよう・アーカイブ注記ちゅうき。
  • プロット概要がいよう に書かかれていて、L54以降いこうの発話はつわだけでは確認かくにんできない設定せっていもある。したがって本ほん完全かんぜん版はんでは、プロット概要がいよう由来ゆらいの情報じょうほうと台詞せりふ本文ほんぶん由来ゆらいの情報じょうほうを別べつレイヤーとして保持ほじする。
  • とくに Young Trojan Priestess of Athena、Athena像ぞうの冒涜ぼうとく、Melanthoの最終的さいしゅうてきな処刑しょけいなどは、この区別くべつが重要じゅうようになる。

Odyssey (2026) – Transcript

公開こうかい: 2026年ねん9月くがつ2日ふつか

十じゅう年ねんに及およぶ戦争せんそうの後あと、あるギリシアの王おうが、妻つまと王国おうこくの待まつ故郷こきょうを目指めざして危険きけんな航海こうかいへ出でる。彼かれを待まち受うけるのは超ちょう自然しぜん的てきな脅威きょういと神々かみがみの怒いかりであり、それらは彼かれが経験けいけんしてきたどの戦争せんそうよりも危険きけんなものとなる。

作品さくひん情報じょうほう

  • 映画えいが: The Odyssey
  • 年とし: 2026
  • 監督かんとく: Christopher Nolan
  • 配給はいきゅう/表記ひょうき: Paramount Pictures
  • アーカイブ: Movie Transcripts
  • 監督かんとく: Christopher Nolan
  • 脚あし本ほん: Christopher Nolan
  • 原作げんさく: Homer, Odyssey
  • 公開こうかい日ひ: 2026年ねん7月しちがつ6日むいか(Odeon Luxe Leicester Square)、2026年ねん7月しちがつ17日なのか(アメリカ合衆国がっしゅうこく・イギリス)

出で演えん

  • Matt Damon ― Odysseus
  • Tom Holland ― Telemachus
  • Anne Hathaway ― Penelope
  • Robert Pattinson ― Antinous
  • Lupita Nyong’o ― Helen of Troy / Clytemnestra
  • Samantha Morton ― Circe
  • John Leguizamo ― Eumaeus
  • Zendaya ― Athena / Young Trojan Priestess of Athena
  • Charlize Theron ― Calypso
  • Benny Safdie ― Agamemnon
  • Jon Bernthal ― Menelaus
  • Bill Irwin ― Polyphemus
  • Himesh Patel ― Eurylochus
  • Will Yun Lee ― One of Odysseus’s Shipmates
  • Corey Hawkins ― Polybus
  • Mia Goth ― Melantho
  • Logan Marshall-Green ― Melanthius
  • Jimmy Gonzales ― Cepheus
  • Andrew Howard ― Polites
  • Travis Scott ― Bard
  • Elliot Page ― Sinon
  • James Remar ― Tiresias
  • Elyes Gabel ― Elatus
  • Ryan Hurst ― Mentor

台詞せりふ本文ほんぶんでは確たしかめられず、プロット概要がいようにだけ書かかれていること

資料しりょうは、配布はいふファイル冒頭ぼうとうのプロット概要がいよう(原本げんぽんL23〜L47)と、L54以降いこうの台詞せりふ本文ほんぶんを別べつの層そうとして扱あつかっている。プロット概要がいようそのものは第三者だいさんしゃの要約ようやくなので、ここには載のせず、台詞せりふからは確たしかめられない項目こうもくだけを抜ぬき出だして言いい直なおした。

項目こうもくプロット概要がいようの記述きじゅつ(要旨ようし)原本げんぽん
AthenaとTroyの神官しんかんOdysseusはTroyでAthenaの神官しんかんを殺ころし、女神めがみ像ぞうを冒涜ぼうとくした。その罰ばつとして、Athenaはその神官しんかんの姿すがたで彼かれの幻まぼろし視しに現あらわれるL43
Melanthoの処刑しょけいPenelopeを裏切うらぎった罪つみで、後あとに処刑しょけいされるL45
MelanthiusとMelantho兄あに妹いもうとであるL45
Laestrygoniansの場所ばしょAeaea島しまで二隻にせきを破壊はかいした、とされるL31
犬いぬの名な「Argos」と表記ひょうき(台詞せりふ本文ほんぶんは「Argus」)L25
Antinousの少年しょうねん時代じだい自分じぶんの代かわりにTroyへ送おくられるよう、Sinonを操あやつったL25

四よん本ほんの時間じかんと冥界めいかい

この映画えいがは、Ithacaの現在げんざい・Ogygiaの現在げんざい・Odysseusの記憶きおく・Telemachusの旅たびの四よん本ほんの時間じかんが交差こうさし、そこへ冥界めいかいが挟はさまる。場面ばめんの頁ページでは、地ちの色いろがその場面ばめんの時間じかんを表あらわす(Ithacaは炉ろの土つち、Ogygiaは入いり江え、記憶きおくは夜よるの海うみ、Telemachusの旅たびは青あお銅どう、冥界めいかいは灰はい)。場面ばめんの頭あたまには雷かみなり文ぶんの帯おびと大おおきな番号ばんごうを置おいてある。

映画順の36場面と五つの時間層第1部第2部第3部第4部第5部第6部第7部Ithacaの現在Telemachusの旅Ogygiaの現在Odysseusの記憶冥界0102030405060709101112141617202122262829313234幅=発話数(全1022)。左から右へ、映画に出てくる順。
図ず 01映画えいがの提示ていじ順じゅんに36の場面ばめん群ぐんを並ならべ、それぞれが主おもにどの時間じかんに属ぞくするかで五ご本ほんの帯おびに振ふり分わけた。帯おびの幅はばは発話はつわ数すう。前半ぜんはんは四よん本ほんの時間じかんを細こまかく行いき来きし、第だい6部ぶから先さきはIthacaの現在げんざいの一本いっぽんに収束しゅうそくしていく。

映画えいが順じゅんと時系列じけいれつ交差こうさガイド

物語の年代順(縦)と映画の提示順(横)010305070911131517192123252729313335361 Troy出征前のIthaca2 Trojan WarとTrojan Horse、Troy陥落3 Troy出航後:Cyclops4 漂流、Laestrygonians、Circe5 Hades:Sinon、Agamemnon、Tiresias6 Sirens、Charybdis、Scylla7 Thrinacia、Heliosの牛、船団壊滅8 Ogygia:救命、蓮の花、七年間9 その間のIthaca:求婚者、Sparta行き10 Ithaca帰還、Telemachus帰還、父子の共闘11 宮殿への潜入、弓の試練、戦闘12 Telemachusへの譲位、Penelopeと西へ横=映画に出てくる順(場面番号) 縦=物語の中で起きた順 色=その場面の主な時間層
図ず 02物語ものがたりの中なかで起おきた順じゅん(縦たて)と、映画えいががそれを見みせる順じゅん(横よこ)。Troy以前いぜんの出来事できごと(1・2段にだん)が冒頭ぼうとうと終盤しゅうばんに散ちり、Ogygia(8段だん)が前半ぜんはんに何度なんども割わり込こむ。7段だん目めまでの航海こうかいは、実じつは8段だん目めのOgygiaで思おもい出だされている記憶きおくである。対応たいおうはこのノートでの整理せいり。

この表ひょうは、プロジェクトtranscript L54–L2098を映画えいが提示ていじ順じゅんのまま36の場面ばめん群ぐんへ分解ぶんかいしたもの。年代ねんだい順じゅんへの並ならべ替かえはしていない。

#原本げんぽん映画えいがで提示ていじされる場面ばめん時間じかん層そう
1L54–L176冒頭ぼうとうの歌うた――Trojan HorseからIthacaの宮殿きゅうでんへTroyの物語ものがたりを歌うたうIthacaの現在げんざい
2L178–L276Eumaeusの訓練くんれん――Argusと徴兵ちょうへいの記憶きおくIthaca現在げんざい+短みじかい回想かいそうの反復はんぷく
3L278–L396Penelopeの織物おりもの――出征しゅっせい前まえの夫婦ふうふと父ちちの弓ゆみIthaca現在げんざい+Troy出征しゅっせい前まえの回想かいそう
4L398–L470Argusへの虐待ぎゃくたい――Telemachusの秘密ひみつ出航しゅっこうIthaca現在げんざい
5L472–L520Ogygia――記憶きおくを失うしなったOdysseusOgygia現在げんざい
6L522–L576Troyを離はなれる――帰路きろの最初さいしょの選択せんたくOdysseusの記憶きおく
7L578–L710Cyclops――PolyphemusとPoseidonの怒いかりOdysseusの記憶きおく
8L712–L724Ogygiaへ戻もどる――仲間なかま、故郷こきょう、息子むすこの断片だんぺんOgygia現在げんざい
9L726–L810Sparta――MenelausとHelen、Trojan Horseの内側うちがわTelemachusの旅たび+Troy回想かいそう
10L812–L854漂流ひょうりゅうとLaestrygonians――指揮しき権けんの揺ゆらぎOdysseusの記憶きおく
11L856–L996Circe――兵士へいしたちの本性ほんしょうとHadesへの道みちOdysseusの記憶きおく
12L998–L1080Hades――Sinonとの再会さいかい冥界めいかい
13L1082–L1110Hades――Agamemnonの失敗しっぱいした帰還きかん冥界めいかい+Agamemnonの回想かいそう
14L1110–L1144Tiresiasの予言よげん――六ろく人ひとか、全員ぜんいんか冥界めいかい
15L1146–L1154Ogygia――再ふたたび蓮はすの花はなへOgygia現在げんざい
16L1156–L1232Ithaca――PenelopeとAntinous、殺害さつがい計画けいかくIthaca現在げんざい
17L1234–L1280Sparta――Agamemnonの運命うんめいとTelemachusの決断けつだんTelemachusの旅たび
18L1282–L1288Ogygia――Sirensの記憶きおくが開ひらくOgygia現在げんざい
19L1290–L1312Sirens――欲望よくぼうと喪失そうしつの歌うたOdysseusの記憶きおく
20L1314–L1364CharybdisとScylla――六ろく人ひとを失うしなう選択せんたくOdysseusの記憶きおく
21L1366–L1430Thrinacia――Heliosの牛うしと乗組員のりくみいんの破滅はめつOdysseusの記憶きおく
22L1432–L1478Ogygia――七なな年間ねんかんの告白こくはくと「制御せいぎょを手放てばなす」教おしえOgygia現在げんざい
23L1480–L1486Ithaca到着とうちゃく――Athenaの確認かくにんIthaca現在げんざい
24L1488–L1510Eumaeusの農のう場ば――Irus一いち味あじの襲撃しゅうげきIthaca現在げんざい
25L1512–L1524Sparta――Telemachusの帰路きろTelemachusの現在げんざい
26L1526–L1592OdysseusとEumaeus――正体しょうたいを隠かくした再会さいかいIthaca現在げんざい
27L1594–L1604Telemachusの帰還きかん――偽装ぎそう身分みぶんの準備じゅんびIthaca現在げんざい
28L1606–L1732Pylosの神殿しんでん――待まち伏ふせ、Mentorの死し、父ちち子この共闘きょうとうIthaca現在げんざい
29L1734–L1784宮殿きゅうでんへ帰かえるTelemachus――Penelopeとの政治的せいじてき衝突しょうとつIthaca現在げんざい
30L1786–L1806吟遊詩人ぎんゆうしじんの歌うたの反復はんぷく――Argusと父ちちの認識にんしきIthaca現在げんざい
31L1808–L1888宴うたげ――物乞ものごいとして求きゅう婚こん者しゃたちを観察かんさつするIthaca現在げんざい
32L1890–L1976Penelopeと変へん装そうしたOdysseus――Troyの罪つみと文明ぶんめい崩壊ほうかいIthaca現在げんざい+Troy回想かいそう
33L1978–L1988父ちち子この戦せん術じゅつ会議かいぎ――武器ぶきを隠かくすIthaca現在げんざい
34L1990–L2048弓ゆみと十二じゅうにの斧おの――正体しょうたいが露あらわになるIthaca現在げんざい
35L2050–L2074求きゅう婚こん者しゃたちとの戦闘せんとう――Antinousへの決着けっちゃくIthaca現在げんざい
36L2076–L2098結末けつまつ――退たい位い、西にしへの旅たび、歌うたと文字もじIthaca現在げんざいから未来みらいへの展望てんぼう

物語ものがたり内部ないぶの年代ねんだい順じゅん(理解りかい補助ほじょ用よう)

  1. Troy出征しゅっせい前まえのIthaca:Argus、徴兵ちょうへい、OdysseusとPenelopeの別わかれ。
  2. Trojan WarとTrojan Horse、Troy陥落かんらく。
  3. Troy出航しゅっこう後ご:Cyclops / Polyphemus。
  4. 漂流ひょうりゅう、Laestrygonians、Circe。
  5. Hades:Sinon、Agamemnon、Tiresias。
  6. Sirens、Charybdis、Scylla。
  7. Thrinacia、Heliosの牛うし、船ふね団だん壊滅かいめつ。
  8. Ogygia:Calypsoによる救命きゅうめい、蓮はすの花はな、七なな年間ねんかん。
  9. その間かんのIthaca:求きゅう婚こん者しゃ問題もんだい、TelemachusのSparta行いき。
  10. OdysseusのIthaca帰還きかん、Telemachusの帰還きかん、父ちち子この共闘きょうとう。
  11. 宮殿きゅうでんへの潜せん入いり、弓ゆみの試練しれん、求きゅう婚こん者しゃたちとの戦闘せんとう。
  12. Telemachusへの譲位じょうい、Penelopeと西にしへ。

年数ねんすうに関かんする台だい本ほん内部ないぶの緊張きんちょう

  • Penelope:Troy陥落かんらくから「8年はちねん」、出征しゅっせいから「ほぼ20年にじゅうねん」。
  • Calypso:Ogygiaに「7年しちねん」。
  • 記憶きおく混濁こんだく中ちゅうのOdysseus:「この浜はまで10年じゅうねん」と発言はつげん。

これらを勝手かってに一ひとつの年表ねんぴょうへ修正しゅうせいせず、台だい本ほんの発言はつげんとしてそのまま保持ほじする。特とくにOdysseusの「10年じゅうねん」は記憶きおく障害しょうがい中ちゅうの台詞せりふであり、厳密げんみつな年代ねんだい確定かくていには使つかわない。

台本に出てくる年数の発言0年2年4年6年8年10年12年14年16年18年20年Homerの標準的な理解戦争 約10年帰還 約10年Penelope「出征から」場面01ほぼ20年Penelope「Troy陥落から」場面018年Calypso「Ogygiaに」場面227年Odysseus「この浜で」場面0610年(記憶混濁中)右端を「いま」に揃えただけで、帯どうしの前後関係は台本から確定できない。
図ず 03台だい本ほんの中なかの年数ねんすうの発言はつげん。Penelopeの「陥落かんらくから8年はちねん」とCalypsoの「7年しちねん」を足たすと航海こうかいは1年いちねんほどになり、「出征しゅっせいからほぼ20年にじゅうねん」を信しんじると戦争せんそうは12年じゅうにねんになる。どれかを正ただすことはせず、発言はつげんのまま並ならべた。Odysseusの「10年じゅうねん」は記憶きおくを失うしなっている最中さいちゅうの台詞せりふで、年代ねんだいの確定かくていには使つかわない(資料しりょうの方針ほうしん)。

三みっつの帰かえり道みちと人物じんぶつ

三つの帰り道の模式図TroyCyclopsの島場面 07巨人の地場面 10Circeの島場面 11Hades場面 12–14Sirens場面 19Charybdis/Scylla場面 20Thrinacia場面 21Ogygia場面 05 08 15 18 22IthacaSparta場面 09 17 25Pylosの神殿場面 28Agamemnonの国場面 13Odysseusの帰り道(記憶の中で語られる)嵐に身を委ねて、Ithacaへ(場面23)Telemachusの旅Agamemnonのいつもの航路位置は物語の順を示すための模式で、地理ではない。場面番号は映画の順。
図ず 04三みっつの帰かえり道みち。Troyから西にしへ向むかうAgamemnonは補給地ほきゅうちの分わかった航路こうろで先さきに帰かえり、家いえで殺ころされる。Odysseusは南みなみ寄よりの風かぜに賭かけて迷まよい、最後さいごはOgygiaから嵐あらしに身みを委ゆだねてIthacaに着つく。そのあいだにTelemachusはSpartaを往復おうふくし、帰かえりにPylosの神殿しんでんで父ちちと出会であう。
人物の配置Ithacaの家OdysseusIthaca王(不在)Penelope王妃・事実上の統治者Telemachus王子Eumaeus豚飼い・盲目に近いArgus老犬Mentor師老乳母Eurycleia求婚者の側Antinous最も冷酷な求婚者Polybus求婚者・共謀者Melantho侍女・Antinousの愛人Melanthius牛飼い・Melanthoの兄Irusの一味街道の刺客Troyの前の因縁(籤)Sinon羊飼いの息子・身代わりAntinous籤で徴兵された本人身代わりに(家族に金を払うと約束)→ Sinonは木馬の嘘のために死に、約束は破られる神々と島の者AthenaPoseidonCalypsoCirceTiresias(亡霊)Helios(牛)Spartaでは Menelaus と Helen、冥界では Agamemnon と Sinon の亡霊が加わる。
図ず 05人物じんぶつの配置はいち。求きゅう婚こん者しゃの側がわには侍女じじょMelanthoと牛飼うしかいMelanthiusの兄あに妹いもうとがつき、家いえの使用しよう人ひとは半分はんぶんに割われている。映画えいがはTroyの前まえの籤くじ(Antinousの代かわりにSinonが出征しゅっせいした)を、求きゅう婚こん者しゃの首くび領りょうとOdysseusの罪悪ざいあく感かんをつなぐ一本いっぽんの糸いとにしている。

原典げんてんの順序じゅんじょと映画えいがの順序じゅんじょ

各かく場面ばめんの頁ページには、その場面ばめんに対応たいおうするHomer『Odyssey』の箇所かしょを選えらび、新あたらしく日本語にほんごに訳やくして並ならべてある(全ぜん36場面ばめん)。原典げんてんに直接ちょくせつの対応たいおうが無ない場面ばめんはいちばん近ちかい箇所かしょを選えらび、「映画えいがとの違ちがい」でそう断ことわった。原典げんてんは24の歌うた(巻かん)からなり、第だい1〜4歌うたがTelemachusの旅たび、第だい5〜8歌うたがOgygiaとPhaeacia、第だい9〜12歌うたがOdysseus自身じしんの語かたる漂流ひょうりゅう、第だい13〜24歌うたがIthacaでの帰還きかんと報復ほうふくである。

映画の場面順と原典の巻の対応Telemachusの旅Ogygia・PhaeaciaOdysseusの語りIthaca第1歌第2歌第3歌第4歌第5歌第6歌第7歌第8歌第9歌第10歌第11歌第12歌第13歌第14歌第15歌第16歌第17歌第18歌第19歌第20歌第21歌第22歌第23歌第24歌第1部第2部第3部第4部第5部第6部第7部010203040506070809101112131415161718192021222324252627282930313233343536点=場面ごとに選んだ原典の箇所(全54箇所)。大きい点が第一の対応、破線はその順に結んだ線。色=場面の時間層。
図ず 06映画えいがの36場面ばめんを横よこに、それに対応たいおうする原典げんてんの巻かんを縦たてに置おいた。原典げんてんは第だい1〜4歌うたでTelemachusの旅たび、第だい5〜12歌うたでOgygiaからの脱出だっしゅつと漂流ひょうりゅうの回想かいそう、第だい13歌うた以降いこうでIthacaを語かたるが、映画えいがは第だい1部いちぶから回想かいそうと現在げんざいを交互こうごに置おくので、線せんは原典げんてんの中なかを上下じょうげに大おおきく跳とび続つづけ、第だい6部ぶでようやく第だい13歌うた以降いこうの帯おびに落おち着つく。

このノートの作つくりかた

台詞せりふ本文ほんぶんについて

資料しりょうの第だい01部いちぶ〜第だい07部ぶは、映画えいがの台だい本ほん1022発話はつわを映画えいがの提示ていじ順じゅんのまま日本語にほんごに訳やくしたものである。公開こうかいの頁ページに映画えいがの全ぜん台詞せりふを置おけば、訳やくであっても作品さくひんそのものの複製ふくせいになるので、このノートには台詞せりふ本文ほんぶんを載のせない。代かわりに、各かく場面ばめんの骨組ほねぐみ(時間じかん層そう・原本げんぽん行ぎょう・場面ばめん内ないの切きり替かえわり・話はなす者もの・発話はつわ数すう)を資料しりょうから機械きかいで抜ぬき、台だい本ほんを読よんだうえで何なにが起おきているかを要約ようやくした。引用いんようは、注釈ちゅうしゃくがその一句いっくを論ろんじる場合ばあいに限かぎり、全体ぜんたいで数かずか所しょの短みじかい一句いっくにとどめている。

資料しりょうの筆者ひっしゃが書かいた注釈ちゅうしゃく・原典げんてん比較ひかく・歴史れきし背景はいけい・訳やく注ちゅう・ガイド・監査かんさ・参照さんしょう資料しりょうは、一いち字じも変かえずにそれぞれの篇へんへ組くんである。

原典げんてんの訳やくについて

場面ばめんごとに並ならべたHomer『Odyssey』の箇所かしょは、このノートのために新あたらしく訳やくしたものである。底本ていほんはA. T. Murrayの英訳えいやく(Loeb Classical Library、1919年じゅうきゅうねん、著作ちょさく権けん切きれ)で、Samuel Butlerの英訳えいやく(1900年ねん)と照てらし合あわせた。行ぎょう番号ばんごうはギリシア語ご原文げんぶんの行ぎょうで、Murray訳やくの行ぎょう標ひょうに従したがう。訳やくの中なかの「…」は省はぶいた所しょを示しめす。人ひと名めいの表記ひょうきは、このノートのほかの部分ぶぶんに合あわせてラテン文字もじにした。

資料しりょうの索引さくいんと表記ひょうき方針ほうしん

読よむ順番じゅんばん
  1. Phase00 — ファイル冒頭ぼうとうの作品さくひん情報じょうほう・プロット概要がいよう。
  2. Phase01〜Phase07 — 映画えいが提示ていじ順じゅんそのままの完全かんぜん翻訳ほんやく。
  3. 映画順_時系列交差完全ガイド — 回想かいそうと並行へいこう場面ばめんの全体ぜんたい把握はあく。
  4. 再鑑賞スタディガイド_日本語中心 — テーマ・原典げんてん差さ・歴史れきし背景はいけいの予習復習よしゅうふくしゅう。
  5. 欠落順序監査 — 1022発話はつわの完全性かんぜんせい検証けんしょう。
  6. 参照資料 — 外部がいぶ補足ほそくに用もちいた主要しゅよう資料しりょう。
表記ひょうき方針ほうしん
  • Odysseus / Penelope / Telemachus / Ithaca / Troy / Athena / Poseidon / Hades / Sirens / Zeus’s law など固有名こゆうめい詞し・固有こゆう概念がいねんのみ英語えいご。
  • 普通ふつう名詞めいし・動作どうさ・説明せつめい・心理しんり描写びょうしゃは日本語にほんご。
  • 回想かいそう・現在げんざい・並行へいこう編集へんしゅうを明示めいじするが、台詞せりふの順序じゅんじょは変更へんこうしない。

このノートでの対応たいおう ── 第だい00部ぶはこの篇へんの冒頭ぼうとう、第だい01部いちぶ〜第だい07部ぶは第だい2篇へん〜第だい8篇へん、映画えいが順じゅんガイドはこの篇へんの三さん節目ふしめ、スタディガイドと参照さんしょう資料しりょうは第だい9篇へん、欠落けつらく順序じゅんじょ監査かんさは下したに置おいた。

資料しりょうの検証けんしょう(欠落けつらく/順序じゅんじょ監査かんさ)

結果けっか
  • 原本げんぽん総そう行ぎょう数すう(末尾まつび改かい行ぎょうの有無うむに左右さゆうされないsplitlines基準きじゅん):2098行ぎょう
  • 台詞せりふ本文ほんぶんの発話はつわ行ぎょう数すう:1022発話はつわ
  • 完全かんぜん日本語にほんご版はん 第だい01部いちぶ–07 の翻訳ほんやく発話はつわ数すう:1022発話はつわ
  • Phase別べつ:[209, 127, 136, 79, 162, 127, 182]
  • 原文げんぶん発話はつわと訳やく文ぶんは出現しゅつげん順じゅんで1対いっつい1に再さい結合けつごう。
  • L2098 FADE OUT. も第だい07部ぶ末尾まつびに収録しゅうろく。
  • L1–52の作品さくひん情報じょうほう・出で演者えんじゃ・プロット概要がいよう・archive noteはPhase 00に独立どくりつ収録しゅうろく。
Phase範囲はんい
Phase原本げんぽん範囲はんい発話はつわ数すう
01L54–L470209
02L472–L724127
03L726–L996136
04L998–L115479
05L1156–L1478162
06L1480–L1732127
07L1734–L2098182
完全性かんぜんせい検査けんさ方法ほうほう
  1. 原本げんぽんのL54以降いこうで [ から始はじまる発話はつわ行ぎょうをすべて抽出ちゅうしゅつ。
  2. 旧きゅう日本語にほんご版はん第だい01部いちぶ–07から話者わしゃ+訳やく文ぶんブロックをすべて抽出ちゅうしゅつ。
  3. Phase別べつ件数けんすうが 209 / 127 / 136 / 79 / 162 / 127 / 182 で原本げんぽんと一致いっちすることを確認かくにん。
  4. 全ぜん1022発話はつわを出現しゅつげん順じゅんに1対いっつい1対応たいおうさせ、各かく発話はつわの直前ちょくぜんに <!-- 原本Lxxx --> の追跡ついせき情報じょうほうを埋うめ込こんだ。
  5. 場面ばめん群ぐんをL54→L2098の昇しょう順じゅんにだけ挿入そうにゅうし、台詞せりふの並ならべ替かえを行おこなっていない。
  6. FADE OUT. は発話はつわ行ぎょうではないため別途べっと末尾まつびで確認かくにん。
  • 生成せいせい後ごの追跡ついせき行ぎょう番号ばんごう数すう:1022
  • 原本げんぽんの全ぜん発話はつわ行ぎょう番号ばんごうとの完全かんぜん一致いっち:YES
  • 重複ちょうふく:0件けん
  • 欠落けつらく:0件けん
第だい二にチェック(独立どくりつ検査けんさ)
  • 原本げんぽん行ぎょうトレース:Phase 01–07の <!-- 原本Lxxx --> を別べつ処理しょりで再さい抽出ちゅうしゅつし、原本げんぽん1022発話はつわの行ぎょう番号ばんごう列れつと完全かんぜん一致いっちすることを確認かくにん。
  • 順序じゅんじょ検査けんさ:全ぜん行ぎょう番号ばんごうが原本げんぽんと同おなじ昇しょう順じゅん。場面ばめん見出みだし・回想かいそうマーカーは台詞せりふ間かんに挿入そうにゅうしただけで、台詞せりふの移動いどうは0件けん。
  • 話者わしゃ検査けんさ:固有名こゆうめいを持もつ話者わしゃについて、原文げんぶんspeakerと日本語にほんご版はんspeakerの対応たいおうを再さい照合しょうごうし、不一致ふいっち0件けん。
  • 長ちょう文ぶん縮約しゅくやく検査けんさ:原文げんぶんが長ながいのに訳やく文ぶんが異常いじょうに短みじかい発話はつわを文字もじ長ちょう比ひと節せつ数すうで抽出ちゅうしゅつ。最もっとも疑うたがわしい長ちょう文ぶんを再さい点検てんけんし、節せつの脱落だつらくは確認かくにんされなかった。
  • プロット概要がいよう:原本げんぽんL23,25,…,47の13段落だんらくに対たいし、Phase 00も13段落だんらく。各段かくだん落らくに原本げんぽん行ぎょうトレースを付与ふよ。
  • 末尾まつび:L2098 FADE OUT. → 「暗転あんてん。」を独立どくりつ確認かくにん。

このノートの側がわでも、骨組ほねぐみを抜ぬく際さいに部ぶごとの発話はつわ数すうを数かぞえ直なおした。209/127/136/79/162/127/182、合計ごうけい1022で、監査かんさ表ひょうと一致いっちする(第だい07部ぶ末尾まつびの「暗転あんてん。」はト書かきなので発話はつわに数かぞえない)。